Dock プロパティと Anchor プロパティ

VB.NET から新たに追加になったプロパティに DockAnchor プロパティ があります
どちらも 親コンテナとの配置関係を指定するプロパティですが 今までこれをソースコードの記述で行っていた人にとっては実にあり
がたい機能です

@ Dock プロパティ



例えば デザイン時に上図のようにコントロールを配置しても VB6 以前であれば 実行中にフォームのサイズが変更される度に フォ
ーム上に配置されたコントロールのサイズ調整を行う必要がありました

VB.NET では Dock プロパティでドッキング先を指定するだけで フォームのサイズが変更されても コントロールのサイズが自動調整
されるので ソースコードを記述する必要がまったくありません

Dock プロパティの指定は ダブルクリックでも行えますが 下向きの三角ボタン部分をクリックして GUI で指定することもできます
Dock プロパティを指定して コントロールが重なってしまった場合には Z オーダー (デザイン時に変更する場合にはコントロール
を右クリックしてメニューから最前面へ移動をクリックします) を変更します





A Anchor プロパティ

親コンテナの端からの位置を固定するかを設定することができます
コントロールを配置した直後の Anchor プロパティの値 (デフォルト値) は Top, Left です
つまり 親コンテナのサイズが変更されてもコントロールの位置は維持される結果になります



上図のように親コンテナを GroupBox とするボタンを配置します
フォームのサイズが変更されたときに GroupBox は高さを維持し横幅はフォームのサイズに合わせるようにし ボタンは GroupBox
の右下端からの位置を維持するようにしたい場合を考えます

GroupBox については Dock プロパティを Top にすることで対応することもできますが Anchor プロパティを Top, Left, Right
とすることで同じ機能を実現することができます
また ボタンについては Anchor プロパティを Bottom, Right にするだけで仕様を満たすことができます

Dock プロパティと同様に GUI で指定することも可能です