コマンドで FTP

FTP (ファイル転送プロトコル) サービスを実行しているコンピュータとの間では ファイル転送が可能です
GUI でファイル転送を行うツールもたくさんありますが サーバ間でのファイル転送などのために コマンドラインでの FTP を覚えておく
と役に立つことがあります

コマンドラインでの FTP は対話的に使うことも可能ですが テキストファイルを処理することによるバッチモードでの使用も可能であり
定期的に同じファイルをアップロードする場合には bat ファイルからの実行が非常に便利です

→ バッチモードによる FTP はこちら (ファイル紛失) → FTP サブコマンドはこちら (ファイル紛失)

【FTPコマンドの構文】

ftp [-v] [-d] [-i] [-n] [-g] [-s:FileName] [-a] [-w:WindowSize] [-A] [Host]

対話型による FTP を開始するときは DOSプロンプトから

> ftp

のように入力します
FTPコマンドには いろいろなパラメータが用意されており 実際に FTP を開始する場合も

> ftp 11.11.11.11
Connected to ....
User (ftp 11.11.11.11 (none)): ユーザ名
passwd : パスワード
User xxxxx logged in

のように 接続するコンピュータ名か IP アドレスを指定することが一般的です
この場合は続けて ユーザ名とパスワードを入力します

【FTPコマンドのパラメータ】
-vFTP サーバの応答を表示しない
-dFTP クライアントと FTP サーバ間で渡されたすべてのコマンドを表示し デバッグ可能にする
-i複数ファイルの転送の際に対話型プロンプトを表示しない
-n初期接続を行ったときに 自動的にログオンする機能を無効にする
-gファイル名の globbing ( * と ? をワイルドカードとして使えるようにする機能) を無効する
-s:FileNameFTP を開始すると同時に (FTP サブコマンドが含まれた) FileName のテキストファイルを実行する
-aFTP データ接続をバインドするときに 任意のローカル インターフェイスを使用できることを指定する
-w:WindowSize転送バッファのサイズを指定する (デフォルトは 4096 )
-AFTP サーバーに匿名ユーザとしてログオンする
Host接続する FTP サーバのコンピュータ名 IP アドレス または IPv6 アドレスを指定する
-?コマンド プロンプトにヘルプを表示する

FTP を開始すると プロンプトが

ftp>

のように表示されるので FTP サブコマンド を使用して ファイル転送等を行います
作業が終了したら quit または bye で FTP を終了します

ftp> bye