EXCEL 裏技

Excel に公開されていない (されているが 見つけにくい) 機能で ちょっと発見した裏技を紹介します
いずれも Excel2000 で確認した機能ですが Excel2003 等でも使えるかも知れません

1.別のワークシートに入力したリストを入力規則に使用する
2.定義した名前をシート上で直接確認する
3.CSV ファイルを開いたときに 0 で始まるコードなどをそのまま表示する
4.選択したセルに同じ値を入力する
5.Excel ファイルを開くときに読み取り専用を推奨させる
6.改行を含む文字列を検索や置換する
7.複数セルの内容を結合する
8. 印刷プレビューボタンで印刷を行う


1.別のワークシートに入力したリストを入力規則に使用する

シートを分かりやすく構成するために 入力規則の候補値を別のワークシートに定義することが考えられます
Sheet2A1 セルから A3 セルに候補値を入力して 入力規則の画面を開いて 入力値の種類を 「リスト」 元の値の部分に



のように入力すると下図のようなエラーが表示されてしまいます



他のシートやブックは使用できないのか・・・ と諦めてしまいがちですが ヘルプを見ると別の回避策があることがわかります
候補値のセル範囲を選択して メニューから 「挿入」 → 「名前」 → 「定義」 の順にクリックし セル範囲に名前をつけます



後は 先ほどのデータの入力規則の画面で 元の値の部分を =kouho のように指定します

2.定義した名前をシート上で直接確認する

定義した名前は 通常 メニューから 「挿入」 → 「名前」 → 「定義」 の順にクリックし 名前の定義で確認する必要がありますが こ
の方法では調べるのもやっかいで結構分かりにくいと思います

これを シート上で直接確認する方法は シートのズームで 表示を 39% 以下に縮小するだけという単純なものです

3.CSV ファイルを開いたときに 0 で始まるコードなどをそのまま表示する

CSV ファイルを作成し ファイルを開く (ダブルクリックする) とカンマ区切りの内容を Excel シート表示させることがあります
このとき CSV ファイルの中に 0 で始まるコードなどが含まれている場合 "00001" などのようにダブルクォーテーションで囲んでも
Excel 上では 1 と表示されてしまいます

これを Excel 上で 00001 のように表示したい場合には CSV の内容を ="00001" のように計算式として定義します
ただし この方法では内部的に計算処理が発生しているようで 数万行のデータを表示すると表示に著しく時間がかかることがあり
ます

4.選択したセルに同じ値を入力する

ドラッグによるセル選択や [Ctrl] キーを押しながらセルを連続して選択することで 複数セルを同時にすることができます
この状態でセル (最後に選択したセル) に任意の値を入力します
最後に確定する際に [Ctrl] キーを押しながら [Enter] キーなどで値を確定すると 選択されているすべてのセルの値を同時に
変更することが可能です

5.Excel ファイルを開くときに読み取り専用を推奨させる

共有フォルダに置いて 複数の人で更新するようなファイルを Excel で作成することがあります
ファイルを更新するのであれば仕方がないのですが 単に参照のためにファイルを開いているだけでも 他の人が修正できません

参照するときにはファイルを読み取り専用で開いてもらうように徹底すればよいのかも知れませんが ファイルを読み取り専用で開く
ためには Excel を普通に起動して ファイルを開くダイアログボックスを表示 そこから開きたいファイルを選択して 開くボタンのプル
ダウンの部分から 読み取り専用で開くを選択する必要があります

Excel ファイルを保存するときに ファイル名を付けて保存ダイアログボックスの中にあるツールメニューの全般オプションで 読み取
り専用を推奨するをチェックします
この状態で保存すると Excel ファイルを開く際に 読み取り専用で開くことを推奨する選択ダイアログが表示されます

6.改行を含む文字列を検索や置換する

入力中に Alt キーを押しながら Enter キーを押すと セル内で改行を行うことができますが 検索などを行う際には Alt + Enter
は使用することができません
このようなポップアップ画面の入力ボックスでセル内改行を含めるには Ctrl キーを押しながら J を押します

入力ボックスは 1 行しか表示できないので操作が分かりにくいですが 検索や置換だけに限らず 他の場面でも使用できます

7.複数セルの内容を結合する

複数セルの内容を結合する場合には 関数とコピーの操作を組み合わせて行います
作業用セル (ここでは C1 セルとします) に結合したいセル (同じく A1 セルと B1 セル) を文字列連結する演算子 (&) を使
用して =A1&B1 のように入力します

作業用セルには A1 セルと B1 セルが結合された内容が表示されているので このセルの内容をコピーします
続いて形式を選択して貼り付けを行い ダイアログ画面の貼り付けの種類から 値 をチェックして OK ボタンをクリックします

8. 印刷プレビューボタンで印刷を行う

印刷ボタンと印刷プレビューボタンを両方とも表示しておけば 必要ない機能ですが 誤って印刷することを防止するため印刷ボタン
を非表示にしている人もいるでしょう (私くらいだったりして・・・ ?)

そんな人が本当に印刷したい場合は 通常では メニューから ファイル → 印刷 という操作を行って 印刷ダイアログを表示し さらに
OK ボタンをクリックする必要があるのですが 実は印刷プレビューボタンを使って印刷を行うことが可能です

方法は実に単純で シフトキーを押しながら 印刷プレビューボタンをクリックするだけです

他にも 開くボタンと保存ボタン なども同様の現象が発生しますが 実用的なのは 印刷だけかも知れません